初めてのセルフフォーカシング

ここではセルフ・フォーカシングの手順を簡単ではありますが、書かせて頂きますね。
※フォーカシングについて詳しく知りたい方は、こちらを読んでみて下さいね。

1.最近気になっていることを思い浮かべる。

意識を自分の内面に向けて、「最近あった気になること」や、「悩んでいる」場面を思い浮かべる。
いくつ思い浮かべても構いませんが、程度の軽いものにしましょう。
紙に書いた方が思い出しやすい方は、紙に書いてみましょう。

2. 思い浮かべたものの中から一つ選ぶ。

その場面を詳しく思い出してみましょう。

その時どんなことをしていましたか?

その時何が見えましたか? 誰と一緒にいたでしょうか?

「詳しく思い出すと、どんな気分になりますか?」

「体の内側にどんな感覚を感じますか?」

3. その感覚や気分に意識を傾けて、その何となく言葉にしてみる

詳しく場面を思い出していくと、自分の体の内側で感覚の変化が起きてきます。

どんな感覚の変化があるでしょうか?

感覚の変化とは、例えばこんなような何となくの感じです。

【例】

「喉の辺りが詰まるような…。」

「喉にこう、何か少し重いものがつっかかっているような…。」

「胸が苦しいというか、重いというか…。」

「胃の辺りがキリキリするような…。」

何となくの感覚を感じる事が出来たでしょうか?感じる事が出来たら次の段階です。
※この段階で気持ちが悪くなったり、嫌な記憶を思い出したりしたらすぐにこのプロセスを止めて深呼吸をしたり、体を動かしたりしてリラックスして下さい。

4.言葉にした表現が自分にしっくりくるか吟味する。

何となくの感覚を感じる事が出来たら、それを今度は言葉やイメージや、身体感覚(重い、軽い、冷たい、温かい等)で形作っていきましょう。

形作っていく上で、次のような質問が役立つことがありますので参考にしてみて下さいね。

【視覚】

・形はあるでしょうか?

・色はあるでしょうか?

・大きさはどのくらいでしょうか?

【聴覚】

・何か音は聞こえてくるでしょうか?

【体感覚】

・重さ軽さはあるでしょうか?

・冷たい温かいはあるでしょうか?

例:「いや、詰まるというよりは、なんかこう押し殺されてるような…。」

「いや、重いけど、そんなにどっしりしてなくて…。」

※丁寧に感じていくと、感覚が変わってきたりイメージが変わってきたりすることがありますが、その場合は、その流れに任せていきましょう。

5. そのフェルトセンスを丁寧に感じ、認める。

形作ることができたら、そのフェルトセンスを丁寧に感じ、

「こんにちは。」と声を掛けてみましょう。

フェルトセンスに挨拶をするのは、その存在を受け入れるということです。

その為、「こんにちは」でなくても大丈夫です。

例えば、「ずっとそこにいたんだね。」

「あなたがそこいることをわかっていたよ。」

「気づかなくてごめんね。」

と、自分なりに声を掛けてみましょう。

すると何か感覚の変化を感じるかも知れませんし、感じないかもしれません。

どちらせよ、大丈夫です。

ここまで来たら次のステップです。

6.フェルトセンスからのメッセージを受け取る。

ここまで来たら、今度はそのフェルトセンスをまずは十分に感じます。
※感じることに抵抗がある方は、このプロセスを終了して、体を動かしたり、深呼吸をして気持ちを切り替えて下さいね。

感じることに抵抗がなければ、十分に感じた上で質問をして対話をしてみましょう。

次のような質問リストが役に立つかもしれません。

「そんな風に、私に感じさせてくれることで何を教えようとしてくれるの?」

「もし、悩みが解決したらどんな感じになるか教えて?」

「私に何を伝えたいの?」

「どうしてそんなに○○な感じがするの?」

答えはイメージとして返ってくるかもしれませんし、

言葉として返ってくるかもしれませんし、感覚として返ってくるかもしれません。

じっくり返事を待ちます。

 

もし、返事が来なくても大丈夫です。

その場合は、「また来るね。」とフェルトセンスに挨拶をして意識をあなたが今いる場所へと戻していきましょう。

もし返事が来たら、そのメッセージを受け取り、フェルトセンスに「ありがとう。」と伝えましょう。

さらに質問をしていっても構いませんし、ここで終えても構いません。

ここで終える場合は、ありがとうと伝えた上で、意識をあなたが今いる場所へと戻していきましょう。

さらに質問をしていった場合に関しても、終える時は「ありがとう。また来るね。」と伝えてフォーカシングを終えていきましょう。

より深く学んでみたいあなたへ。

一人でやってみると「なかなか上手くできないな…。」と感じることもあるものです。

その為、初めてやってみる時は、リスナー(聴き役)がいた方が内面へと入りやすく、体験しやすいこともあります。

セルフケアも身につけたいし、フォーカシングもちょっと身につけたいという方は、是非一度「甘口フォーカシング講座」にお越しくださいね。

ここでは、フォーカシングとイメージ療法を組み合わせたセルフケアの仕方を体験学習を通してお伝えしています。