傾聴を学んでいると、耳にするのがこの要約です。

これが出来るようになると、相手に考えや、要約 傾聴
気持ちの整理のお手伝いができたり、
話をコンパクトにしたり、
要点だけを聞き手がピックアップできるようになります。

そんな要約を今日はご紹介~です!

要約はいつもあなたが使っているスキル

さて、この普段からあなたが使っているスキルでもあります。

色々と説明してきた人に対して、

「要するに〇〇でしょ?」

と話をまとめたりしていませんか?

そう、要約とは、
相手の話を文字通り、「○○ということですね。」
と話をまとめて相手に伝え返すスキルなんです。

では、要約して伝え返すことでどんな効果があるんでしょ?
その辺りをちょっと見ていきましょう~

要約の効果とは?

話をまとめて伝え返すことで、
相手にどんな印象を与え、どんな効果が期待できるのか、
ご紹介していきますね。

1…「しっかり理解してくれている」と相手が思ってくれる。

これは、まとめて伝え返すことで、あなたの話を聞いてきて、
「私はこのように理解していますよ。」というメッセージでも”要約”はあるわけです。

従って、それを受け取った話し手は、自分が話したことのポイントを相手から聞き、
しっかりと理解してくれていると思ってくれ、「分かってくれているな」と、
そう思ってくれることがあります。

ただ、要約のポイントが違ったり、相手にとって正しく要約できていないと、
逆に「分かってくれてないな。」って思われてしまう事もあります。

2…「自分の理解の確認」が出来る為、コミュニケーションのズレが少なくなる。

要約とは、自分がこのように理解していると伝えることであって、
それは自分がきちんと相手の話を理解していないとできませんね。

そして、もし要約して伝え返した時に、
「いやそうではなくこうだよ。」と言われたら、
「あ、そうか、○○ではなくそこは△△だったんだ。」と、
お互いの認識の相違を埋めることもできるわけです。

3…「話が整理される」

色んな話が出てきた時に、
「Aは、結局やりたくないけど、Bならやってもいいかなと思いつつ友だちからは良く思われてなく、
Cは、友だちが勧めるんだけど、自分が気がのらなくて迷っているということですか?」

というように、いろんな選択肢が出て来て迷っていたり、
いろんな話題や気持ちが出てきた時に、こちらが要約して伝え返すと、
相手の話が整理されることがあります。

「そうそう、そういうことで迷っているんです!」というように。

以上のように、要約にはこんな効果が期待できるため、
傾聴をする時に大切なスキルになんですね。

ただ、何でもかんでも要約してしまうと、嫌がられる時もあります!
人は会話のポイントだけを話したいんじゃなく、プロセスも楽しみたいからです。

その辺りのバランスも大切にしてくださいね。

~傾聴のその他のスキルはこちら~

1・・・オウム返し

2・・・感情反射

3・・・感情の明確化

傾聴基礎コースでは、傾聴のいろんなスキルのトレーニングを通して、
聞く力を育んでいます。詳しくはこちら!

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。