傾聴でもコミュニケーションでも大切なことの一つに、

相手との信頼関係を築くということがあります。

 

それは、信頼関係を築かないと、

相手が安心して自分の気持ちを話してくれなかったり、

心を開いてくれなかったりするからです。

すると、いくら話を聞いても、

本当のところを行ってくれなかったり、

お互いに良好な関係も築きにくいです。

 

逆にこの信頼関係を築くことができれば、

相手は自分の心を開いてくれて、

素直に自分の気持ちを表現してくれるようになります。

そして、相手とも良好な関係を築くことができるわけです。

 

コミュニケーションや傾聴の場面では、

それを「ラポール」と呼んでいます。

ラポールは、フランス語で架け橋という意味です。

つまりあなたと相手との間に架け橋を作るということです。

 

もし架け橋をかけることができたなら、

上述のように相手と良好な関係を築くことができ、

”お互いに”こころの交流を持つことができます。

そう、ラポールとは、「お互いに安心して心の交流ができる状態」のことをいいます。

 

では、どのようにこのラポールを形成することができるの?

というと、一般的には3つのテクニックがあるといわれています。

 

それは、バックトラッキング・ミラーリング・ペーシングといいます。

 

バックトラッキングとは、オウム返しのことです。

オウム返しとは、相手の語尾や単語を繰り返すことです。

詳しくはこちらをご覧くださいね。

 

ミラーリングとは、相手のしぐさを真似することです。

よく仲がいカップルは、相手がコーヒーを飲んだら、

自分もコーヒーを飲んだりしていますよね。

信頼しあっている、つまりラポールがとれている人たちは、

自然に相手と同じしぐさをしているという着眼点から、

このミラーリング(鏡写し)の技術は生まれました。

 

ただあからさまに真似すると、嫌がられます(笑)

そして、この本質は真似することではなく、

相手と同じしぐさをしていると、

なんとな~く相手の気持ちが伝わってくることがあります。

その伝わってきた感じを言葉にすること。そして感じることにあります。

 

ペーシングとは、相手の呼吸や声色、話すスピード、リズム、相槌、相手の状態(気持ち)と、

自分のを合わせることです。

すると、相手はいつも通りの自分の”ペース”で話せるので安心して話すことができるのです。

 

このように3つの技術を用いることで、

相手とラポールを作ることができます。

知る、聞く、カウンセリングなどでもお伝えしていますので、

実際に体験しに来てみてくださいね。

・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・カウンセリングルームこころ音 カウンセラー
元引きこもりのカウンセラー。現在は講師として、毎週(土)講義を行う。
都内のクリニックでカウンセリングも行っている。